Hakkai Jozo

八海醸造（Hakkai Jozo） は、代表銘柄 八海山（Hakkaisan） で知られ、1922年に新潟県南魚沼市長森で創業されました。魚沼地方の豊かな自然環境に支えられ、降雪が多いこの地域の雪解け水が酒造りに欠かせない役割を果たしています。

この酒蔵は、すっきりとした辛口の 淡麗辛口（tanrei karakuchi） スタイルの日本酒で名高く、その清潔感のある乾いた味わいが特徴です。大吟醸級の技術を通常酒にも適用し、山田錦（Yamadanishiki） や 五百万石（Gohyakumangoku） などの優れた米を使用し、丁寧に米を磨いて最高の純度を追求しています。

八海醸造 の革新の一つとして、雪室（Yukimuro）を利用した低温熟成が挙げられます。自然の低温環境で日本酒を熟成させ、滑らかで丸みのある味わいを生み出します。代表作の一つに、雪室で3年間熟成させた 純米吟醸雪室貯蔵三年（Junmai Ginjo Yukimuro Chozo Sannen） があります。

八海醸造 は日本酒だけでなく、焼酎や梅酒、クラフトビール、さらにはウイスキーといった多様な分野にも進出しており、発酵技術の発展に貢献しています。伝統を守りつつ、新しい領域にも挑戦する姿勢を持ち続け、日本の発酵業界のリーダー的存在となっています。